【10月24日 AFP】フランス上院議会は23日、新たな移民法案を285対136の賛成多数で可決した。この法案は、外国人がフランス国内に住む親族に加わる場合は、血縁確認のためのDNA鑑定が義務づけられるというもので、人種差別反対を訴える複数の団体などからの反発を招いていた。
 
 国民議会でも反対票をわずかに上回り、既に可決されている。

 国内では抗議デモが行われ、与党内でも反対者が出るなど、ニコラ・サルコジ(Nicolas Sarkozy)大統領は批判にさらされている。

 人権の基本原理に基づいての判断ではなく、DNA鑑定での判断は危険だと野党は主張。これに対し同案を起草したブリス・オルトフー(Brice Hortefeux)移民・国家アイデンティティー相は、野党は基本原理に基づいて反対しているのではなく、政治的な策略として利用しているとして、同法案を擁護した。(c)AFP