【10月23日 AFP】(一部更新)イラクを訪問中のアリ・ババジャン(Ali Babacan)トルコ外相は23日、バグダッド(Baghdad)でホシヤル・ジバリ(Hoshyar Zebari)イラク外相と共同会見し、武装組織クルド労働者党(Kurdistan Workers’ PartyPKK)掃討問題は外交的解決が望ましいと語ったが、PKK側が示した条件付き停戦は拒否すると述べた。

 ババジャン外相は会見で「政治、対話、外交、文化、経済がこの危機に対応する手段となる。テロ組織のためにイラクとの文化的、経済的関係を犠牲にすることは望まない」と語った。

 PKK側は22日、トルコ軍の攻撃中止を条件に停戦を提案してきたが、ババジャン外相は「停戦というのは2国間および2つの軍隊の間の問題であり、テロ組織と論じる問題ではない。これはテロの問題だ」と語り、停戦を拒否した。

 自身もクルド人のジバリ外相は、「イラク政府はこの脅威を克服するためトルコに積極的支援を行う」と表明した。PKKは1984年以来、トルコ南東部のクルド人自治区で反政府活動を繰り返している。

 ババジャン外相のイラク訪問に先立ち、トルコのレジェプ・タイップ・エルドアン(Recep Tayyip Erdogan)首相は、米国と共同でイラク北部に拠点を置くPKKの掃討作戦を展開する可能性を口にしている。(c)AFP/mmar Karim