【10月17日 AFP】欧州連合(EU)は15日、EU加盟を目指すモンテネグロとの安定化連合協定(Stabilisation and Association AgreementSAA)締結に際し、ブルガリアが欧州単一通貨ユーロ(euro)の表記に異議を唱えていた問題で妥協にこぎ着け、調印は無事おこなわれた。

 すでにEUに加盟を果たしたブルガリア代表は、自国が調印する協定文書におけるユーロの綴りはキリル文字のアルファベットで表記することを主張。SAAはモンテネグロがEU加盟を果たすための公式手続きの第一歩という意味をもつ。

 この合意は欧州連合の外相理事会の合間に、EUとモンテネグロの政府代表との間で調印されることになっていたが、ブルガリア政府の調印文書上ではユーロをEURと表記することで妥協が成立。「ユーロの表記法については、今も見解の相違があるため」と説明されたが、今回の決定が将来の法令の前例にはならないことも強調された。(c)AFP