【10月15日 AFP】福田康夫(Yasuo Fukuda)首相は15日の参議院予算委員会で、北朝鮮拉致問題の早期解決を目指す意向を示した。北朝鮮の核問題をめぐる6か国協議が進展をみせ、前日には日朝間の非公式協議が行われるなど、2国間の緊張関係に変化がみられるなかでの発言となった。

 福田首相は拉致問題は「できるだけ早い機会に」解決したいと述べ、日朝間の真剣な話し合いのなかで解決されるべきだとの見解を示した。

 また拉致や核開発、ミサイル問題が解決しない限り、周辺地域の安定も北朝鮮の発展もないと強調したうえで、6か国協議などを通じてこれらの問題に真摯に取り組む姿勢を強調した。ただし6か国協議については、拉致被害者の長期にわたる苦しみに言及し、交渉に時間をかけすぎることはできないとの見解を示した。(c)AFP