【10月13日 AFP】大量破壊兵器の拡散阻止を目指した「拡散防止構想(Proliferation Security InitiativePSI)」に基づく海上阻止訓練「Pacific Shield 07」が13日、相模湾沖で始まった。

 日本をはじめオーストラリア、英国、フランス、ニュージーランド、米国の艦艇と航空機が15日までの3日間、不審船の追尾や捜索、化学物質の処理などの訓練を行う。34か国がオブザーバー参加した。シンガポールは人員のみの参加となった。

 中国は2005年、船舶の検査などを制限する国際法に違反する可能性があるとしてPSI参加を拒否した。しかし北朝鮮の同盟国である中国は北朝鮮の核問題をめぐる6か国協議の進展を妨げることを恐れているとの指摘もある。北朝鮮との融和政策を採っている韓国も、PSIとは距離を置いている。

 ジョージ・W・ブッシュ(George W. Bush)米大統領が2003年に提唱したPSIには米国、ロシア、日本、フランス、ドイツ、英国など主要15か国が参加、60か国以上が支持を表明している。(c)AFP