【10月13日 AFP】アル・ゴア(Al Gore)前米副大統領は12日、2007年ノーベル平和賞の受賞ついて記者会見し、受賞が気候変動の啓発活動の弾みとなるとした上で、一層の努力を約束した。一方、2008年の米大統領選出馬の可能性についての質問には一切回答しなかった。

 ゴア前副大統領は、カリフォルニア(California)州北部にある「気候保護同盟(Alliance for Climate Protection)」の事務所で記者会見し、温暖化による「地球の非常事態」の深刻さを理解してもらうため取り組んでいくと述べた。「気候保護同盟」は、ゴア氏が自らが会長を務める。

 気候変動に関するドキュメンタリー映画『不都合な真実(An Inconvenient Truth)』でのオスカー賞(Oscar)受賞に続き、今回ノーベル平和賞を受賞したゴア前副大統領については、その知名度を踏み台として大統領選へ出馬するのではないかとの憶測が広まっている。

 ただし、ゴア前副大統領は政界復帰に興味はないと繰り返し述べており、今回の記者会見でも大統領選に関する質問には答えず、気候変動の話題にのみ徹した。(c)AFP/Glenn Chapman