【10月11日 AFP】北朝鮮が6月、韓国を射程圏内とする短距離ミサイル「KH-02」の発射実験に成功していたとみられると、韓国野党議員が11日明らかにした。

 韓国議会防衛委員会に所属する野党ハンナラ党(Grand National Party)の金鶴松(キム・ハクソン、Kim Hak-Song)議員は、韓国合同参謀議長が議会に提出した最新報告書を引用し、KH-02ミサイルが化学兵器や通常弾頭を最大500キロまで搭載できると説明。命中精度も向上していると指摘した。

 さらに、固体燃料を使用することから備蓄が容易なうえ、液体燃料ミサイルと比較して発射の機動性が高いという。

 射程距離は120キロで、射程圏内には首都ソウル(Seoul)のほか、駐韓米軍の新基地があるソウル南方70キロの平澤(Pyeongtaek)が含まれる。

 同基地は、北朝鮮が以前から保有する「FROG」ミサイルや国境沿いに配備している迫撃砲の射程圏外だった。(c)AFP