【10月9日 AFP】世界中で中国製品の安全性への不安が高まる中、9日付けの英字紙チャイナ・デーリー(China Daily)は「中国の食品加工会社の約80%が製造免許を持っている」と報じた。

 国内では8月下旬から4か月間にわたり食品安全向上キャンペーンが実施されている。同紙によると、国家品質監督検験検疫総局(General Administration of Quality Supervision, Inspection and QuarantineAQSIQ)の李長江(Li Changjiang)局長は、その目的を「食品加工会社の製造免許取得率を100%にすること」と語っている。

 「100%が困難な場合でも最大限の努力を払う」(李局長)
 
 最近公表された政府の統計によると、2003年は6万社以上ある食品加工会社のうち、製造免許を持っているのは25%にも満たなかった。なお、同キャンペーンにより具体的に免許取得率がどの程度上がったかは明らかにされていない。

 呉儀(Wu Yi)副首相は、同キャンペーンを中国製品と中国のイメージの両方を守るための「特別な戦争」と表現している。

 中国製品ついては、海外に輸出された玩具からタイヤ、海産物、歯磨き粉に至るまで、危険な化学物質が含まれているものがこの数か月間に次々と発見され、世界中で懸念が広がっている。(c)AFP