【10月9日 AFP】8日付けタイムズ(Times)紙に掲載された世論調査結果によると、英保守党(Conservative Party)への支持率が与党労働党(Labour Party)に肉薄していることが明らかになった。

 同調査は英市場調査会社ポピュラス(Populus)が5日から7日の3日間、英国内の成人1008人を対象に行ったもの。

 これによると、労働党の支持率は1週間前の調査時から1ポイント上昇し40%となった一方、保守党の支持率は2ポイント上げ38%と激しく追い上げている。第3位につけている自由民主党(Liberal Democrats)は支持率を3ポイント下げて12%だった。

 2週間前に実施された別の世論調査では労働党が保守党に2けたの差をつけて優位に立っていたが、ポピュラスの調査結果はこれを覆すかたちとなった。

 また、将来の経済問題を解決する手腕についてゴードン・ブラウン(Gordon Brown)英首相およびアリステア・ダーリング(Alistair Darling)財務相を信頼すると回答したのは43%で、前回調査から13%も低下。対照的に保守党の経済政策に対する支持率は、10ポイント上昇した28%となった。

 今回の世論調査は、労働党政権の経済政策に対する英国民の失望を映し出す結果となった。

 調査結果を掲載したタイムズ紙は、調査結果が総選挙に反映された場合、労働党は現在とほぼ同議席を得て過半数を維持する一方、保守党も自由民主党から流れた議席を獲得し議席数を増やすと予測している。

 ブラウン首相は6日、前倒し総選挙の年内実施を否定したばかりだが、これは労働党の支持率低下を受けたものだとみられている。(c)AFP