【10月8日 AFP】韓国政府は7日、朝鮮戦争の終結宣言に向けた「3から4か国による首脳会談」に、中国の参加を要請する可能性を改めて表明した。

 南北朝鮮首脳は前週の2-4日、北朝鮮の首都・ピョンヤン(Pyongyang)で会談、「南北関係発展と平和繁栄のための宣言」に署名した。その中で、恒久的平和体制の構築を目指し、休戦状態にある朝鮮戦争(1950-1953年)の終結宣言のため、「3-4か国による首脳会談」の開催を提唱した。

 同宣言では、朝鮮戦争の関連当事国である南北朝鮮、米国、中国のうち、どの国が会談に参加するかは明記されなかった。

 韓国の千皓宣(チョン・ホソン、Cheon Ho-seon)大統領府報道官は7日、「この問題には4か国の合意が必要であるため、中国の意向を聞いてから進めたい。会談への中国の参加の可能性は完全に開かれている」と述べた。

 韓国政府当局者らは、会談に参加する基本「3か国」は南北朝鮮と米国で、中国の参加の可能性もあるとしていた。

 ただ、休戦協定に調印したのは、中国、北朝鮮および米国で、韓国は調印していない。

 同報道官は、韓国の盧武鉉(Roh Moo-Hyun)大統領の任期が終了する2008年2月までに会談が実施される可能性について問われると、「明確な回答」をすることはできないと答えた。

 宋旻淳(ソン・ミンスン、Song Min-Soon)外交通商相は7日、会談は朝鮮戦争終結宣言の前後に行われるとし、その時期は北朝鮮の非核化の進展度合いに関連すると述べた。

 一方、米国のジョージ・W・ブッシュ(George W. Bush)大統領は、北朝鮮が核計画を放棄しない限り、朝鮮戦争の終結宣言に関する協議には応じないとの姿勢を示している。

 北朝鮮の核問題をめぐる直近の6か国協議では、主要核施設の無能力化と核計画の申告の年内履行を明記した合意文書が採択された。

 先週の南北首脳会談に続き、11月には韓国の首都ソウル(Seoul)で、首相会談が予定されている。(c)AFP