【10月7日 AFP】(12月26日 一部修正)ロシアのプーチン政権に批判的だったジャーナリスト、アンナ・ポリトコフスカヤ(Anna Politkovskaya)さんの殺害事件から1年となる7日、モスクワ(Moscow)中心部で警戒態勢のもと数百人がデモを行った。

 デモ隊は、野党、人民民主同盟(People's Democratic Union)の旗を振りながら通りを行進した。同党を率いるミハイル・カシヤノフ(Mikhail Kasyanov)元首相は2008年の大統領選への立候補を表明している。

 ポリトコフスカヤさんが勤務した「ノーバヤ・ガゼータ(Novaya Gazeta)」紙の元編集長は、ポリトコフスカヤさんの記事により、チェチェンで起こった犯罪事件で政府高官が罪に問われることになったことに触れ、彼女の業績は生き続けていると語った。

 広場ではポリトコフスカヤさんの写真や前回のデモの記録が巨大スクリーンで上映され、デモ隊を数百人の内務省職員が取り囲んだ。

 2児の母、ポリトコフスカヤさんは2006年10月7日に射殺体で見つかったが、事件は解決していない。(c)AFP