【10月3日 AFP】北朝鮮の金正日(キム・ジョンイル、Kim Jong-Il)総書記(65)は3日、訪朝中の韓国の盧武鉉(ノ・ムヒョン、Roh Moo-Hyun)大統領に対し、自身は「病人ではない」と語り、病気説を否定した。

 金総書記が自身の体調について公の場で語るのは、知られている限りでは今回が初めて。外交筋やメディアの間では、長年にわたる暴飲、喫煙、贅沢な食事がたたり、総書記が病気を患っているとの憶測が流れていた。

 盧大統領が金総書記との会談で、2日に平壌に到着した際、自ら出迎えてくれたことに感謝の意を示すと、総書記は「大統領が到着するのに、病人でもないのに自宅で怠けている必要はない」と返した。

 ドイツの医師団が5月に平壌を訪れたことで、国内外のメディアの間では、総書記が心臓の手術を受けたとの憶測が広まっていた。

 金総書記は2000年の南北首脳会談時に比べて、明らかに老け込み、元気がなかったようだ。

 韓国国家情報院当局者によると、総書記が糖尿病と心臓病を患っていることは以前から知られているが、公務に支障が出るほど病状が悪化している証拠はないという。(c)AFP