【10月3日 AFP】ウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)露大統領が大統領辞任後の首相就任への意欲を示し、欧州各国からは非難の声が上がっている。

 一方、投資家らは発表を好感してエネルギー関連や金融関連株を中心に買いが先行し、RTS指数は3%上昇して最高値を更新。ルーブル建てのMICEX指数は3.6%上昇した。

 プーチン大統領が1日に下院選への出馬と首相就任について「現実的だ」と発言したことについて、ロシア国内各紙は1面トップに記事を掲載。国内の論調はおおむね中立的か歓迎的で、批判的な国外メディアとは対照的な反応を示している。

 米国および欧州連合(EU)はプーチン発言についてあくまでロシア国内の問題としているものの、コンドリーザ・ライス(Condoleezza Rice)米国務長官はロシアにおける「権力の集中」だとして懸念を示している。

 英Times of London紙は「プーチン大統領はロシア民主化から手を引いたか?」との社説を掲載、同大統領は役職名を変えて政権を維持する意向であると評した。

 またイタリアのコリエレ・デラ・セラ(Corriere della Sera)紙は3月の大統領選で後任となる「かいらい」候補を探していると指摘。
 
 独Frankfurter Allegmeine Zeitung紙も「プーチン時代はまだ始まったばかりだ」と評して、更なる意外な展開もあり得ると予測している。(c)AFP/Christopher Boian