【9月29日 AFP】国際通貨基金(International Monetary FundIMF)は28日午前に行われた理事会で、次期専務理事にドミニク・ストロスカーン(Dominique Strauss-Kahn)仏元財務相を選出した。外交筋が伝えた。これを受けストロスカーン氏は同日、加盟国からの要求が強まっているIMFの改革について「即刻」取り組む意向を表明した。

 財務相も経験した仏社会党の重鎮である同氏に対しては、IMFで現在も大きな影響力をもつ米国と欧州連合(European UnionEU)が支持を表明していた。

 IMFではロドリゴ・ラト(Rodrigo Rato)現IMF専務理事が個人的理由で、5年の任期を約2年残して辞任を表明したことを受け、次期専務理事の選出作業が進んでいた。

 ニコラ・サルコジ(Nicolas Sarkozy)仏大統領はストラスカーン氏の選出を歓迎する声明を発表。「フランス外交の偉大な勝利」とたたえた。(c)AFP