【9月28日 AFP】大規模な反政府デモが続くミャンマーで27日、日本人ジャーナリスト、長井健司(Kenji Nagai)さん(50)が現地取材中に銃撃され死亡した問題で、国際ジャーナリスト組織「国境なき記者団(Reporters Without Borders)」(本部:パリ)は、軍事政権側の対応を強く非難する声明を発表した。

 声明は、長井さんの死に衝撃を受けたとし、軍事政権が携帯電話の接続を制限したりブログへのアクセスを禁止するなど、国内の情報通信を妨害していることを明らかにした。さらに、「こうした規制にもかかわらず、現地滞在中の外国人ジャーナリストや地元ジャーナリストのおかげで、写真や記事が国外に配信されている」と述べた。

 一連のデモ鎮圧で外国人ジャーナリスト初の犠牲者となった長井さんは、東京のAPF通信社の契約記者で、各国の紛争地域などを取材していた。デモ鎮圧が始まった2日後にミャンマー入りしたという。(c)AFP