【9月27日 AFP】ミャンマーの民主化指導者アウン・サン・スー・チー(Aung San Suu Kyi)さんが刑務所に移送されたとの情報について、政府当局者やヤンゴン(Yangon)駐在の各国大使館員らは27日、「その可能性は低い」との見方を示した。

 スー・チーさんの自宅に続く道路は、治安部隊が有刺鉄線と土嚢で封鎖している。スー・チーさんの身柄については、国内でも悪評の高い精神科の刑務所に移送されたとの情報があった。

 ただ、スー・チーさんを監視している政府関係者は、スー・チーさんの移送については何も聞いていないとした上で、「確認はできないが、移送はされていないだろう」と語った。各国大使館員らも、スー・チーさんが国内でも悪評高い精神科の刑務所に移送された可能性は低いと述べた。

 あるアジア系の大使館員によると、「情報は承知しているが、彼女の自宅周辺の警備は非常に厳重だ。移送は軍事政権にとって意味のあることではなく、考えられない」と話した。西側の大使館員も26日、確認は取れていないものの状況から判断してスー・チーさんは自宅にいるとの見方を示している。(c)AFP