【9月27日 AFP】政府が治安部隊や警察を動員して武力鎮圧に乗り出した、ミャンマーでの僧侶らによる反軍政デモで26日、少なくとも4人が死亡、100人が負傷した。当局者と目撃者が語った。

 外交関係者と目撃者によると、ミャンマー最大の都市ヤンゴン(Yangon)市内を約10万人がデモ行進を行っていたところを警察が鎮圧に乗り出し、約200人を逮捕。その半数は僧侶だという。

 複数の政府関係者によると、3人の僧侶が死亡し、そのうち1人は、兵士から銃を奪おうともみ合った際に、発砲されて死亡し、残る2人は殴打により死亡したという。4人目の死者は僧侶ではなく、病院関係者によると、銃撃され病院に運ばれたが死亡したという。

 国営放送によると、30歳のデモ参加者が死亡し、男性2人と女性1人が負傷したという。さらに警察側も10人が負傷し、そのうち2人は警察当局高官だという。

 国営通信は、治安部隊は拡声器を使用しデモの解散を呼び掛けたが、デモ参加者は石や棒を投げつけ、武器を奪おうとしたほか、軍のバイク2台に放火したと伝えている。(c)AFP