【9月25日 AFP】反軍政デモが続くミャンマー最大の都市ヤンゴン(Yangon)で、25日も僧侶主導のデモが行われ、「法的措置を講じる」とした軍事政権の警告にもかかわらず、約10万人が参加した。

 前日の10万人規模のデモを受け、市内各所では軍事政権の当局者が数台のトラックから拡声器で、デモに参加しないよう市民らに呼び掛けた。しかし、仏教の旗や仏像などを手にした僧侶3万人がヤンゴン中心部に向かって行進。スーレー・パゴダ( Sule Pagoda)付近で市民ら約7万人が合流した。中には民主化運動指導者のアウンサンスーチー(Aung San Suu Kyi)さんが書記長を務める国民民主連盟(National League for DemocracyNLD)のシンボルであるクジャクの旗を手にした学生や、「非暴力運動」の横断幕を掲げた参加者もいた。

 照りつける太陽の下、歩道に詰めかけた何千人もの市民はデモ参加者に水を手渡したり、手を叩いたりしていた。

 僧侶が主導する反軍政デモは同日で8日目を迎え、軍部の弾圧により3000人の死者を出した1988年の全国ゼネスト以来の緊迫した事態となっている。(c)AFP