【9月19日 AFP】コンドリーザ・ライス(Condoleezza Rice)米国務長官が19日、イスラエルに到着した。ブッシュ政権が11月の開催を目指す中東和平国際会議に向けた調整が目的となる。同長官の中東入りは今年に入り6回目。

 今回は6日間の滞在中、イスラエルのエフド・オルメルト(Ehud Olmert)首相、パレスチナ自治政府のマフムード・アッバス(Mahmoud Abbas)議長と会談。和平交渉再開を目指すとともに、米政府が支援・提唱する中東和平国際会議開催に向け土台を固めたい意向だ。

 ライス長官は19日、イスラエル高官らと会合を持った後、オルメルト首相と一対一の会談に臨む。翌20日にはパレスチナ自治政府のある自治区内ラマラ(Ramallah)へ向かい、アッバス議長やサラム・ファイヤド(Salam Fayyad)自治政府首相と会談する。

 ライス長官は同行記者団に対し「今回の会談は、パレスチナ国家建設に関してできる限り早く交渉の基盤が用意されるよう、当事者たちの取り組みや活動を実質的に支えるものでなければならない。真剣かつ現実的な協議になることを誰もが期待し、重要な問題を取り上げることを期待していると思う。われわれはそれ以下の成果で妥協するつもりはない」と抱負を述べた。

 しかし、米政府はまだ和平国際会議の日程を発表しておらず、11月と言及するだけにとどまっている。また、開催地や招待する国などについても、固く口を閉ざしている。(c)AFP/Sylvie Lanteaume