【9月18日 AFP】パキスタンの最高裁で17日、ペルベズ・ムシャラフ(Pervez Musharraf)大統領が陸軍参謀長を兼任したまま大統領選に立候補することについて審理が始まり、反対者側の意見陳述が行われた。

 ムシャラフ大統領は数日以内に、再選に向け大統領選への立候補を表明する見通しだ。投票は10月15日までに実施予定となっている。

 反対の意見陳述を行うのは、有力原理主義政党のイスラム協会(Jamaat-e-Islami)、元クリケット選手のイムラン・カーン(Imran Khan)氏、および民主化を支持する弁護士団体。

 ムシャラフ大統領は今年3月、イフティカル・ムハンマド・チョードリー(Iftikhar Muhammad Chaudhry)最高裁長官の解任に向けてさまざまな手を打ったが、それに対し全国的な抗議デモが発生、また最高裁が同長官の復職を命じるなど、同大統領への対抗姿勢を積極的に示していることから、政治的苦境に直面している。

 イスラム協会の弁護人Akram Sheikh氏は意見陳述の冒頭、「ムシャラフ大統領は正式に選出された大統領ではない」と主張した。

 最高裁による判断は今週中に下される見通し。(c)AFP/Sami Zubeiri