【9月13日 AFP】中国製玩具の安全性に対する懸念が高まっている問題で、米上院は12日公聴会を開き、危険度の高い中国製玩具の国内販売阻止を目指し、規制を厳格化する方針を固めた。
 
 公聴会では、米玩具大手マテル(Mattel)のロバート・エッカート(Robert Eckert)会長兼最高経営責任者(CEO)などが証言。エッカート会長は、許容量を超える鉛を含有していた中国製玩具の大規模回収が相次いだことに謝罪するとともに、安全確認の手順を強化していると述べた。

 一連の回収騒ぎで高まる市民の不安や、政治家らの批判をかわそうと米玩具業界は必死だが、一部の議員は業界の対策には懐疑的で、今後も鉛を含む玩具が国内で流通する可能性を指摘。規制を強める方向で法案を起草中であることを明らかにした。

 前日には、米中両政府がワシントンD.C.で協議し、米市場に輸出する中国製玩具に鉛を含む塗料の使用を禁止することで合意している。(c)AFP