【9月12日 AFP】米メディアが12日、ジョージ・W・ブッシュ(George W. Bush)大統領が13日のテレビ演説で、イラク駐留米軍部隊の兵士約3万人を2008年7月までに撤退させる計画を支持する見通しとなったと報じた。

 ニューヨーク・タイムズ(The New York Times)紙やウォールストリート・ジャーナル(Wall Street Journa)紙など複数の米紙が、ブッシュ大統領は「2008年夏までにイラク駐留米軍の規模を現在の16万8000人から13万人まで段階的に縮小する」というデビッド・ペトレアス(David Petraeus)イラク駐留多国籍軍司令官の計画に対する支持を表明する予定だと伝えている。

 ワシントン・ポスト(Washington Post)紙がホワイトハウス(White House)関係者の話として報じたところによると、ブッシュ大統領は、兵力削減が可能になったのはイラクでの作戦が成功を収めたためであり、政治的な反対によって決意を揺るがされたためではないと強調するという。

 同関係者らによれば、ブッシュ大統領は、兵力削減は継続的な軍事的成果を条件とするものだと警告し、さらに、自身が考えるところの「イラクにおける失敗の悲惨な結末」を概説する予定だという。

 大統領報道官によると、ブッシュ大統領のテレビ演説は13日午後9時(日本時間14日午前10時)からホワイトハウスで行われる。15-20分にわたり将来的な米軍規模に関して話すもよう。(c)AFP