【9月12日 AFP】パキスタンのナワズ・シャリフ(Nawaz Sharif)元首相が亡命先から帰国後すぐに国外追放された問題で、シャリフ元首相が総裁を務めるパキスタン・イスラム教徒連盟シャリフ派(Pakistan Muslim League-NawazPML-N)は11日、元首相の早期帰国を求めて最高裁に異議申し立てを行った。これによりペルベズ・ムシャラフ(Pervez Musharraf)大統領は最高裁との対決を余儀なくされている。
 
 パキスタンの最高裁は、2000年に国外追放処分を受けていたシャリフ元首相に対し7年ぶりの帰国を認める決定を下し、シャリフ元首相は10日に帰国した。しかし帰国からわずか数時後には、サウジアラビアへ再度国外追放となっており、これに反発したPML-Nのメンバーらは署名を集め、最高裁への異議申し立てを行った。

 ムシャラフ大統領は、最高裁長官の職務停止問題をめぐって大規模な抗議デモを起きるなど、今年に入って危機的な状態が続いている。(c)AFP/Nasir Jaffry