【9月11日 AFP】ライアン・クロッカー(Ryan Crocker)駐イラク米大使は10日、イラク駐留米軍のデビッド・ペトレアス(David Petraeus)司令官とともに、米議会下院の外交委員会と軍事委員会の共同公聴会でイラク情勢に関しての証言を行った。

 クロッカー大使は、米国がイラクから撤退すると「イランが勝者となることは疑いなく、イラクの資源や領土におけるイランの影響力が強固なものになるだろう」と語った。さらに、同大使は、米軍撤退後、イランが介入することによってイラクが内戦へと突入するという懸念も示した。

 イランに関しては、同席しているペトレアス司令官も証言の中で、イラク国内でイランの特殊部隊がシーア派(Shiite)武装勢力を通じて、イラク軍や駐留多国籍軍に「代理戦争」を仕掛けていると激しく非難している。(c)AFP