【9月10日 AFP】ガザ市(Gaza City)で9日、イスラム原理主義組織ハマス(Hamas)の武力行使に反対するゼネストが実施され、多くの学校が休校となり、商店は業務を中止した。ストライキは、パレスチナ解放機構(PLO)が呼びかけた、ハマスの戦闘員による武力行使に抗議するもの。

 ハマス側は、約3か月前に同組織がガザ地区(Gaza Strip)を制圧してから初のゼネストとなったこの抗議活動を一蹴。マフムード・アッバス(Mahmud Abbas)自治政府議長率いるPLO主流派のファタハ(Fatah)とハマスの関係は悪化の一途をたどっている。

 ストの影響で、通常は活気のあるリマール(Rimal)ではほとんどの商店がシャッターを閉めており、ガザ最大の市場でも少数の店しか開店していなかった。週初めであるにもかかわらず仕事に向かう人もまばらで、市の職員も自宅で待機した。

 また、現地の記者によると、国連パレスチナ難民救済事業機関(UN Relief and Works Agency for Palestine Refugees in the Near EastUNRWA)が運営する以外の国立大学のほとんどが閉鎖されたという。

 周辺地域でもっとも大きいShifa病院でも、救急医療サービスを除き、すべての業務が中止された。

 ファタハの幹部はAFPの取材に対し、「今回のストは、集会を解散させるためにハマスの戦闘員が武力行使したことに抗議する平和的で非暴力的な手段だ。武力は占領に対して用いられるべきであって、パレスチナ人に対して使われてはならない」と語った。(c)AFP/Adel Zaanoun