【9月9日 AFP】北大西洋条約機構(North Atlantic Treaty OrganizationNATO)軍事委員会の参謀総長級会合が8日、カナダ西部ビクトリア(Victoria)で開催され、同機構の目標や作戦などが協議された。

 NATO軍事委員会議長であるレイモンド・エノー(Raymond Henault)カナダ空軍将軍は同日、会合終了後、記者団に対しアフガニスタンに部隊を派遣している国が撤退または役割の変更を決断した場合の対応策の検討が、会合の目的の一部だったと述べた。

 NATOはアフガニスタンのほか、コソボ、イラク、ダルフールでも作戦を展開しているが、同議長は「アフガニスタンがNATOの第1の任務で、最優先課題だ」と語った。

 会合が行われたホテルの外には、NATOの解散を求め、300人以上の抗議者が集まった。

 抗議の主催者は、アフガニスタンでのNATOの武装攻撃により傷を負った幼児の写真を掲げ、「NATOはいま、米国の帝国主義者の武器になりさがっている」と訴えた。

 ビクトリアの警察当局は、抗議は平和的で、逮捕者や衝突はなかったとしている。(c)AFP