【9月3日 AFP】ベネズエラのウゴ・チャベス(Hugo Chavez)大統領は2日、自身のラジオ番組「こんにちは大統領(Alo Presidente)」で、病気療養中のキューバのフィデル・カストロ(Fidel Castro)国家評議会議長から受け取った「人生を大切に」とアドバイスする手紙を公表した。

 手紙は、「年寄りになる前に人生を最大限活用しなさい」などと助言。「白髪を見つけても恐れてはならない。わたしは今や、黒髪を見つけ出すのに苦労する始末だ」「老齢になったら、以前にも増してもっと瞑想(めいそう)の時間が欲しいと思うようになるだろう」と続いている。

 チャベス大統領は、手紙をいつ受け取ったかは明らかにせず、「私を元気づけ、力を与えてくれた」とカストロ議長への感謝の気持ちを述べた。

 カストロ議長は、腸の手術を受けた2006年7月以降、公の場に姿を見せていない。議長の健康状態については、複数のキューバ高官が「国家機密」と話しているが、81歳の誕生日を迎えた前月13日に例年のような盛大な祝賀式典が開催されず、盟友のチャベス大統領の訪問もなかったため、死亡説が流れている。(c)AFP