【9月3日 AFP】パレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)で2日、イスラム原理主義組織ハマス(Hamas)本部前で、前月31日の大規模デモでハマス治安部隊に身柄を拘束された人々の解放を求め、パレスチナ人約50人が抗議した。

 参加者の多くは女性で、「我々の息子を解放せよ」と叫び、ハマスの治安部隊である「執行部隊(Executive Force)」の本部前で座り込みを行った。

 31日のデモには1万人が参加し、ハマスが6月15日にガザ地区を制圧して以来、最大規模の抗議行動となった。身柄を拘束された約100人のうち、半数が現在も当局の拘束下にある。

 ハマス当局は、「1000シェケル(約2万8000円)の罰金を支払い、非合法なデモ行為への不参加を表明した誓約書に署名すれば、解放する」とするが、拘束者の親族らは、罰金を支払うだけの金銭的余裕はないと話している。

 同日、ヨルダン川西岸(West Bank)のベツレヘム(Bethlehem)でも、ハマスの「職権乱用」に対する抗議デモがあり、約300人が参加した。(c)AFP