【9月1日 AFP】ガザ地区(Gaza Strip)で8月31日、イスラム原理主義組織ハマス(Hamas)に対する抗議集会が開催され、1万人以上のパレスチナ人が参加した。この抗議活動は、2か月前にハマスがガザ地区を制圧してから最大規模となる。

 集会後には複数のデモ行進が発生、ハマス治安部隊が鎮圧にあたり、2人の欧米人ジャーナリストが負傷した。また、ガザ地区南部のラファ(Rafah)では約5000人が参加する集会が行われ、参加者によるハマスの治安部隊への投石をきっかけに衝突が発生、10人が負傷した。目撃者によると、デモの参加者は木の棒で殴打され、また拘束者もでたという。

 抗議活動を呼びかけたマフムード・アッバス(Mahmud Abbas)自治政府議長率いるファタハ(Fatah)は、ハマスが「争いを激化させるために宗教を不当に利用している」と非難している。

 ガザ地区は、6月15日にハマスによって制圧。この際、1週間におよぶ衝突で100人が犠牲になっている。(c)AFP/Adel Zaanoun