IAEA、イランの核問題に関する「行動計画」を公表
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【8月28日 AFP】国際原子力機関(International Atomic Energy Agency、IAEA)は27日、前週テヘラン(Tehra)で行われたイランとの協議で合意した、核問題解決に向けた「行動計画」の内容を公表した。
5ページから成る「行動計画」は、IAEA査察官5人の受け入れなど、イランとIAEAの協力スケジュールが明記されている。また、イランは米国が核兵器開発計画だと指摘する「グリーン・ソルト(Green Salt)計画」やウラン濃縮用の高性能遠心分離機、プルトニウム抽出用の重水炉建設などの問題についても早急に解決を図り、核弾頭ミサイル研究の疑惑にも答えるとしている。
ある国連高官は匿名を条件にAFPの取材に応じ、「行動計画」はIAEAとイラン双方の主張が盛り込まれたもので、これによりイランのプルトニウム抽出疑惑や所在が不明となっているプルトニウムについての問題は解決したとの見解を示した。
イランによるプルトニウム関連の活動は国連安全保障理事会(UN Security Council)が同国に制裁を課した理由の1つで、イランは疑惑を解消するためIAEAの調査に協力するよう求められていた。イランに対する今後の措置を協議するIAEA総会を9月に控え、IAEAは今週、イランについての報告書を提出することになっている。
イランとIAEAの合意について米国は、イランはウラン濃縮活動の停止を依然として拒否していることを指摘し、IAEAに対するイランの協力姿勢は国連の追加制裁を回避するためのポーズに過ぎないとしてイランへの非難を続けている。
一方、イラン側はプルトニウム抽出および濃縮ウラン活動の目的は核爆弾の製造ではなく民生利用だと主張。米国の批判について「政治的な動機による根拠のない言いがかり」と反論する声明文を発表し、ある匿名の外交官は同国に対する全ての核疑惑について「12月までに回答する」と述べた。(c)AFP/Michael Adler
5ページから成る「行動計画」は、IAEA査察官5人の受け入れなど、イランとIAEAの協力スケジュールが明記されている。また、イランは米国が核兵器開発計画だと指摘する「グリーン・ソルト(Green Salt)計画」やウラン濃縮用の高性能遠心分離機、プルトニウム抽出用の重水炉建設などの問題についても早急に解決を図り、核弾頭ミサイル研究の疑惑にも答えるとしている。
ある国連高官は匿名を条件にAFPの取材に応じ、「行動計画」はIAEAとイラン双方の主張が盛り込まれたもので、これによりイランのプルトニウム抽出疑惑や所在が不明となっているプルトニウムについての問題は解決したとの見解を示した。
イランによるプルトニウム関連の活動は国連安全保障理事会(UN Security Council)が同国に制裁を課した理由の1つで、イランは疑惑を解消するためIAEAの調査に協力するよう求められていた。イランに対する今後の措置を協議するIAEA総会を9月に控え、IAEAは今週、イランについての報告書を提出することになっている。
イランとIAEAの合意について米国は、イランはウラン濃縮活動の停止を依然として拒否していることを指摘し、IAEAに対するイランの協力姿勢は国連の追加制裁を回避するためのポーズに過ぎないとしてイランへの非難を続けている。
一方、イラン側はプルトニウム抽出および濃縮ウラン活動の目的は核爆弾の製造ではなく民生利用だと主張。米国の批判について「政治的な動機による根拠のない言いがかり」と反論する声明文を発表し、ある匿名の外交官は同国に対する全ての核疑惑について「12月までに回答する」と述べた。(c)AFP/Michael Adler