【8月26日 AFP】フィリピンの首都マニラ(Manila)で開かれていた東南アジア諸国連合(Association of Southeast Asian NationsASEAN)経済閣僚会議は26日、3日間の日程を終え、中国、日本、韓国、インド、オーストラリア、ニュージーランドの6か国との間で2013年までに自由貿易協定(FTA)を締結すると発表した。

 ASEANはFTAの相手国となる6か国との間で経済相会合を開催。ASEANの王景栄(オン・ケンヨン、Ong Keng-Yong)事務局長はFTA締結の見通しとして、韓国との間では2008年、中国は2010年、インドは2011年、日本は2012年、オーストラリアとニュージーランドは「2012年以前、われわれの期待では2009年」までに締結できるだろうと語った。

 日本はASEANからの輸入品に対する関税の90%を撤廃する協定に、11月に署名する見通し。しかし会合関係者によると、一部のASEAN加盟国との間では段階的な関税の撤廃に10年以上かかる模様だ。

 ASEANにはブルネイ、カンボジア、インドネシア、ラオス、マレーシア、ミャンマー、フィリピン、シンガポール、タイ、ベトナムの10カ国が加盟し、2015年までに経済共同体を構築することを目指している。(c)AFP