【8月25日 AFP】燃料価格の大幅な値上げに対する抗議デモが続くミャンマーで24日、首都ヤンゴン(Yangon)で新たな抗議デモを計画していた20人が治安部隊に拘束された。ミャンマーでは政府に対する抗議デモが今週に入ってすでに3度行われており、この動きは地方にも拡大し始めている。

 目撃者によると、拘束されたのは主に女性で、ヤンゴンの市庁舎前に集合し準備しているところを建物内に連行されたという。今週のデモではすでに、著名な民主活動家数名を含む数十名が拘束されている。
 
 同国中央部のYenanchuangでも、最大野党国民民主連盟(National League for DemocracyNLD)が22日と23日、燃料価格値上げに対する抗議デモを行ったという。
 
 ミャンマー政府による燃料価格値上げにより交通機関の運賃も倍増しているが、バス料金を元の水準に戻すことに合意した地方当局者もいるという。

 今週の抗議デモは、反政府活動家たちと燃料価格の値上げに対する一般民衆の怒りが重なり、少なくとも9年間で最も持続した抗議活動となった。

 ある活動家は、匿名を条件に「われわれは政府に対し、状況を注視していくと伝えた」と語っている。(c)AFP