【8月24日 AFP】インドを公式訪問中の小池百合子(Yuriko Koike)防衛相は24日、滞在先のニューデリー(New Delhi)で記者団に対し、27日に予定されている内閣改造に関して、続投を望まない意向を表明した。時事通信社(Jiji Press)などが伝えた。

 それによると小池防衛相は、米国製イージス艦の情報漏えいをめぐる省内の問題に言及し、この問題の責任を取るため「(防衛相職を)バトンタッチしたい」と語ったという。

 内閣改造は与党が大敗した前月の参議院選挙の結果を受けて行われるが、入閣が有力視される候補者の中にも、安倍政権の短命を見越し、指名回避を望む者がいると伝えられる。

 安倍首相は、有権者は一連の不祥事に憤慨しただけで、政策そのものは支持されているとの立場で、引き続き続投する考えを示している。

 小池氏は、広島と長崎への原爆投下の正当化と受け止められかねない発言を行って辞任した前任者の後を継ぎ、女性初の防衛相に前月就任したばかり。その後、事務次官人事をめぐる混乱が、国内で大々的に報じられてきた。(c)AFP