【8月24日 AFP】パキスタンの最高裁は23日、2000年にペルベズ・ムシャラフ(Pervez Musharraf)大統領によって国外追放処分を受けていた、ナワズ・シャリフ(Nawaz Sharif)元首相の7年ぶりの帰国を認める決定を下した。

 シャリフ元首相が総裁を務めるパキスタン・イスラム教徒連盟シャリフ派(Pakistan Muslim League-NawazPML-N)によると、シャリフ元首相は数週間以内に帰国、年内にも予定されている総選挙に立候補するという。元首相の帰国によって、ムシャラフ大統領に対する批判はさらに勢いづくものと見られる。

 判決が下されると、裁判所の外にいたシャリフ元首相の支持者数百人が歓喜の声をあげ、ムシャラフ大統領に対する批判スローガンを叫ぶなどした。

 シャリフ元首相は、1999年10月にムシャラフ陸軍参謀長らのクーデターによって失脚、ハイジャックや脱税、国家反逆罪で終身刑を言い渡され、2000年に実弟のシャバズ・シャリフ(Shahbaz Sharif)氏と共にサウジアラビアに国外追放されていた。(c)AFP/Nasir Jaffry/Masroor Gilani