パキスタンのブット元首相、ムシャラフ大統領に権限分割案の提示求める
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【8月22日 AFP】パキスタンのペルベズ・ムシャラフ(Pervez Musharraf)大統領が、亡命中の野党パキスタン人民党(Pakistan People’s Party、PPP)議会派総裁のベナジル・ブット(Benazir Bhutto)元首相に政権運営での連携を求めている交渉で、ブット氏は21日、同大統領に対し、権限分割を盛り込んだ改革案を8月末までに示すよう求めた。
米公共放送PBS(Public Broadcasting Service)の会見に応じたブット氏は、「大統領選は間近に迫っており、PPPは今月中に立場を明確にする必要がある。PPPは急いでいるとムシャラフ大統領に伝えてある」と述べ、「まずは改革案が提示されるのか、されないのか。提示されるのであれば、その内容がわれわれが合意したことに即しているかどうかが問題になる」と語った。
また、ムシャラフ大統領が権限分割を行うかどうかを見極めるための猶予期間について質問されたブット氏は、協定が成立しなかった場合でも、パキスタンへ帰国するつもりだと述べ、党のための選挙運動に取り組むとともに、ほかの穏健派政党と協力して、権力移行を実現したい意向を表明した。
一方、米政府高官らは、米国の「テロとの戦い」における主要な同盟相手であるムシャラフ政権の支持率が低下していることに言及し、同大統領が政権を維持するためには、ブット氏との連携関係を築くのが最善策だとみなしているという。
米政府は、パキスタンを「穏健な政治的中心地」に変革し、自由で公正な総選挙を実現させるため、米政府高官とパキスタンの主要政治家らが最近会談したことを明らかにした。
ブット氏は1988-1990年と1993-1996年の2回にわたり、パキスタン首相を務めた。(c)AFP
米公共放送PBS(Public Broadcasting Service)の会見に応じたブット氏は、「大統領選は間近に迫っており、PPPは今月中に立場を明確にする必要がある。PPPは急いでいるとムシャラフ大統領に伝えてある」と述べ、「まずは改革案が提示されるのか、されないのか。提示されるのであれば、その内容がわれわれが合意したことに即しているかどうかが問題になる」と語った。
また、ムシャラフ大統領が権限分割を行うかどうかを見極めるための猶予期間について質問されたブット氏は、協定が成立しなかった場合でも、パキスタンへ帰国するつもりだと述べ、党のための選挙運動に取り組むとともに、ほかの穏健派政党と協力して、権力移行を実現したい意向を表明した。
一方、米政府高官らは、米国の「テロとの戦い」における主要な同盟相手であるムシャラフ政権の支持率が低下していることに言及し、同大統領が政権を維持するためには、ブット氏との連携関係を築くのが最善策だとみなしているという。
米政府は、パキスタンを「穏健な政治的中心地」に変革し、自由で公正な総選挙を実現させるため、米政府高官とパキスタンの主要政治家らが最近会談したことを明らかにした。
ブット氏は1988-1990年と1993-1996年の2回にわたり、パキスタン首相を務めた。(c)AFP