【8月20日 AFP】イラクの各民族・宗派の指導者らが18、19日の両日会合を開き、ヌーリ・マリキ(Nuri al-Maliki)首相が招集した首脳会合の議題や出席者で合意した。2006年5月に発足した正統政府が崩壊の危機に直面し窮地に立たされたマリキ首相は、現状を打開するために各勢力の指導者による首脳会合を招集していた。

 タリク・ハシミ(Tareq al-Hashemi)副大統領の発表によると、今回の準備的な会合へは最高幹部クラスの政治指導者らが出席、2日目の19日に合意に達したという。同副大統領は声明の中で「われわれは、多くの点で合意に達した。最も重要なものは、今後開かれる首脳会合の議題と出席者だ」と語った。

 また、大統領府高官によれば、2日間の会合にはマリキ首相のほか、クルド人のジャラル・タラバニ(Jalal Talabani)大統領、スンニ(Sunni)派のハシミ副大統領、シーア(Shiite)派のアディル・アブドルマハディ(Adel Abdel Mahdi)副大統領、マスード・バルザニ(Masud Barzani)クルド人自治政府議長が出席した。首脳会合の開催日は未定だが、同高官は「一両日中」にも開催されると述べた。(c)AFP/Bryan Pearson