米政府、ムシャラフ政権維持のため「連立政権樹立を後押し」か
このニュースをシェア
【8月17日 AFP】パキスタンのペルベズ・ムシャラフ(Pervez Musharraf)大統領がベナジル・ブット(Benazir Bhutto)元首相との連立政権を模索しているとの見方が広がるなか、16日、米政府はパキスタンの政府要人たちと接触していることが明らかになった。
■米国にとって「ブット氏との連立政権」が最善策
コンドリーザ・ライス(Condoleezza Rice)米国務長官は前週、ムシャラフ大統領との電話会談を行い、ブット氏との連立について話し合った。両国の政府筋の話としてニューヨークタイムズ(New York Times)が16日報じた。
米政府は、「テロとの戦い」の同盟国であり核保有国のパキスタンで、ムシャラフ大統領の敗退によって同国の最高司令官に米国にとって信頼できない人物が就任することを懸念しているといわれる。同紙によると、米高官は国内の支持を失っている同大統領の留任のためには、ブット氏との連立政権が最善策だと考えているという。同紙は複数のブッシュ政権筋の言葉として、「連立政権への第一歩は、ムシャラフ大統領が来月議会選を実施することだ」と伝えている。
また、同紙によると、ブット前首相もここ数週間、ザルメイ・ハリルザド(Zalmay Khalilzad)国連大使をはじめ複数の米政府高官との会談を行っているという。
選挙が行われれば、ブット氏率いるパキスタン人民党(PML)が過半数を占めるとみられているが、ブット氏の首相復帰には、首相の再選を禁じる法律など「さらなる障害」を克服しなければならないため、ムシャラフ氏の支援が必要だとされる。
■政府関係者は特定の政党・候補への支持を否定
一方ホワイトハウスは、米高官とパキスタン政治家らとの会談は、「パキスタンの穏健派政府の確立および自由平等な選挙のため」に行われているとしている。
国家安全保障会議(national security council)のゴードン・ジョンドロー(Gordon Johndroe)報道官は、「われわれはパキスタンで自由で公平な選挙が行われることを望んでおり、さまざまな要人と会っている」と会談の事実は認めたが、ブット氏との連立を勧めているかについては明言しなかった。
ショーン・マコーマック(Sean McCormack)国務省報道官は、パキスタンの政情安定化に向けて働きかけてはいるものの、特に後押しする候補者はいないと述べ、「政党を選り好みするようなことはしていない」と否定した。(c)AFP
■米国にとって「ブット氏との連立政権」が最善策
コンドリーザ・ライス(Condoleezza Rice)米国務長官は前週、ムシャラフ大統領との電話会談を行い、ブット氏との連立について話し合った。両国の政府筋の話としてニューヨークタイムズ(New York Times)が16日報じた。
米政府は、「テロとの戦い」の同盟国であり核保有国のパキスタンで、ムシャラフ大統領の敗退によって同国の最高司令官に米国にとって信頼できない人物が就任することを懸念しているといわれる。同紙によると、米高官は国内の支持を失っている同大統領の留任のためには、ブット氏との連立政権が最善策だと考えているという。同紙は複数のブッシュ政権筋の言葉として、「連立政権への第一歩は、ムシャラフ大統領が来月議会選を実施することだ」と伝えている。
また、同紙によると、ブット前首相もここ数週間、ザルメイ・ハリルザド(Zalmay Khalilzad)国連大使をはじめ複数の米政府高官との会談を行っているという。
選挙が行われれば、ブット氏率いるパキスタン人民党(PML)が過半数を占めるとみられているが、ブット氏の首相復帰には、首相の再選を禁じる法律など「さらなる障害」を克服しなければならないため、ムシャラフ氏の支援が必要だとされる。
■政府関係者は特定の政党・候補への支持を否定
一方ホワイトハウスは、米高官とパキスタン政治家らとの会談は、「パキスタンの穏健派政府の確立および自由平等な選挙のため」に行われているとしている。
国家安全保障会議(national security council)のゴードン・ジョンドロー(Gordon Johndroe)報道官は、「われわれはパキスタンで自由で公平な選挙が行われることを望んでおり、さまざまな要人と会っている」と会談の事実は認めたが、ブット氏との連立を勧めているかについては明言しなかった。
ショーン・マコーマック(Sean McCormack)国務省報道官は、パキスタンの政情安定化に向けて働きかけてはいるものの、特に後押しする候補者はいないと述べ、「政党を選り好みするようなことはしていない」と否定した。(c)AFP