【8月16日 AFP】米国が大統領令によってイランの軍事組織、革命防衛隊(Revolutionary Guard)をテロ組織に指定するとした米ワシントン・ポスト(Washington Post)紙の報道が事実であることが分かった。15日、米政府関係者との取材で明らかになった。テロ組織指定の目的は、革命防衛隊の資産凍結などだという。

 米ニューヨーク・タイムズ(New York Times)紙は、イランの核開発計画に対し、国連安全保障理事会(UN Security Council)がより広範な制裁措置の実施へと迅速に動くなら、テロ組織指定延期の可能性もあると報じている。

 国営イラン通信(IRNA)によると、イラン外務省関係者は「こうした報道は無意味なプロパガンダであり、米国によるイランに対する心理作戦だ」と語った。

 イランに対する追加制裁への動きがある中、米国政府はイランに対する「武力行使は考えていない」と発表。一方で、ダナ・ぺリノ(Dana Perino)米大統領副報道官は、外交努力を強調しながらも、いかなる場合でも武力行使の選択肢は除外されないと述べている。(c)AFP/P.Parameswaran