デンマークも北極海底での権利獲得を目指す
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【8月14日 AFP】デンマーク政府は13日、同国の遠征隊がグリーンランド(Greenland)北方海域で深度を測定し地図を作成するために北極に向かっていることを明らかにした。これにより、ロシアが主張している北極点の海底の領有権を、デンマークも主張できるようになる可能性がある。
調査の結果次第では、デンマークはグリーンランドからシベリアまで延びる海底山脈、ロモノソフ海嶺(Lomonosov Ridge)がグリーンランドの大陸棚の延長だと証明し、この地域に対する権利を主張することが可能になるかもしれない。ロモノソフ海嶺の地下には、貴重な炭化水素鉱物が埋蔵されていると考えられている。
デンマークの遠征隊「LOMROG 2007」は、削氷用の原子力潜水艦の支援を受けて活動する予定。
スウェーデンの砕氷船「オーデン(Oden)」に乗り組んだデンマーク遠征隊の科学者45人が12日、ノルウェー北部から出航した。5週間近くかけて北緯83度から87度の間のデンマーク領グリーンランド北方海域を精密調査する予定。
ヘルゲ・サンナー(Helge Sander)科学技術相は政府公式サイトで「(デンマーク領の)グリーンランドとフェロー諸島(Faroe Islands)の沖合に、領有権を主張できる可能性のある5つのエリアがある。そのエリアには、北極点も含まれる可能性がある」と述べている。
ロシアはすでに、ロモノソフ海嶺がシベリアの大陸棚の延長だとして、北極圏の海底の大部分について権利を主張している。さらにカナダも自国の大陸棚の延長だと主張している。
今月2日、ロシアの北極遠征隊は深海約4000メートルの北極点直下の海底にチタン製のロシア国旗を立てて調査活動を終了した。
国連海洋法条約(United Nations Convention on the Law of the Sea、UNCLOS)は、同条約が排他的経済水域(EEZ)に定める200カイリを超える範囲で海底の権利を主張する場合は、その主張の申請を加盟国に認めている。(c)AFP
調査の結果次第では、デンマークはグリーンランドからシベリアまで延びる海底山脈、ロモノソフ海嶺(Lomonosov Ridge)がグリーンランドの大陸棚の延長だと証明し、この地域に対する権利を主張することが可能になるかもしれない。ロモノソフ海嶺の地下には、貴重な炭化水素鉱物が埋蔵されていると考えられている。
デンマークの遠征隊「LOMROG 2007」は、削氷用の原子力潜水艦の支援を受けて活動する予定。
スウェーデンの砕氷船「オーデン(Oden)」に乗り組んだデンマーク遠征隊の科学者45人が12日、ノルウェー北部から出航した。5週間近くかけて北緯83度から87度の間のデンマーク領グリーンランド北方海域を精密調査する予定。
ヘルゲ・サンナー(Helge Sander)科学技術相は政府公式サイトで「(デンマーク領の)グリーンランドとフェロー諸島(Faroe Islands)の沖合に、領有権を主張できる可能性のある5つのエリアがある。そのエリアには、北極点も含まれる可能性がある」と述べている。
ロシアはすでに、ロモノソフ海嶺がシベリアの大陸棚の延長だとして、北極圏の海底の大部分について権利を主張している。さらにカナダも自国の大陸棚の延長だと主張している。
今月2日、ロシアの北極遠征隊は深海約4000メートルの北極点直下の海底にチタン製のロシア国旗を立てて調査活動を終了した。
国連海洋法条約(United Nations Convention on the Law of the Sea、UNCLOS)は、同条約が排他的経済水域(EEZ)に定める200カイリを超える範囲で海底の権利を主張する場合は、その主張の申請を加盟国に認めている。(c)AFP