【8月6日 AFP】パキスタンのベナジル・ブット(Benazir Bhutto)元首相は5日、米CNNテレビのインタビューに応じ、ペルベズ・ムシャラフ(Pervez Musharraf)大統領が陸軍参謀長の肩書きを返上することを条件に、同大統領と政権を分担する用意があるとの意向を表明した。

 ブット元首相は「一国の大統領が軍服を着続ければ、民主主義と軍事政権の線引きがあやうくなる」として、同大統領が軍の職務を外れることの重要性を強調。また、2008年初頭に予定される総選挙で自身が首相に返り咲く可能性に触れ、「議会に権力を移譲し、大統領と議会が協調できれば、テロの減少や真の国民ニーズに応えることも可能になるだろう」との考えを示した。

 ブット元首相は1998年に失脚後、ロンドン(London)とドバイ(Dubai)で亡命生活を送っている。ムシャラフ大統領と3日にアブダビ(Abu Dhabi)で「自身の帰国問題」や「政治協力」などを協議したとの報道は否定している。(c)AFP