【8月1日 AFP】ロシア政府は7月31日、パレスチナ自治区内の「対話」を促進するため、イスラム原理主義組織ハマス(Hamas)との関係は維持するものの、接触は減らしていくとの姿勢を示した。

 また同日、パレスチナ自治政府のマフムード・アッバス(Mahmud Abbas)議長と会談したロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領は、ロシア政府はアッバス議長を支持すると確約している。

 モスクワ(Moscow)のクレムリン(Kremlin)で行われたプーチン大統領との会談に先立ち、アッバス議長は「パレスチナ自治区内の政治的こう着状態」の打開に向け、ロシア政府が援助し得る方法を探るとの意向を明らかにしていた。

 同会談に同席していたロシアのアンドレイ・デニソフ(Andrei Denisov)外務次官は、会談終了後、ロシア政府は最近ハマスとの接触を減らしているが、パレスチナ自治区内の「対話」を促進するため関係は断ち切らないと述べた。

 会談を終えたアッバス議長は記者団に対し、通訳を通じて「協議を開始する前に、ハマスはガザ地区(Gaza Strip)の支配をやめ、自身の行動に対する責任を取らねばならない」と語った。(c)AFP/Stephen Boykewich