【7月30日 AFP】29日に投開票された参議院選挙で、薬害エイズ訴訟の元原告である川田龍平氏(31)が、東京選挙区から無所属で出馬し、初当選した。また、女性候補は過去最多となる26人が当選を果たした。

 生後6か月で血友病と診断された川田氏は、治療のために投与した輸入血液製剤により幼少時にHIVに感染。19歳の時、薬害エイズ被害者として初めて実名を公表した。

 同氏は薬害エイズ事件の責任は厚生労働省の対策の遅れにあるとし、自らの訴訟を通じた経験をもとに、国会議員として「無責任な官僚体質と戦っていく」と宣言した。

 一方、今回の参院選では過去最多となる26人の女性候補が当選した。改選議席121議席に占める割合は21.5%、非改選議席も含めると、参議院内の全女性議員の割合は17.4%となった。しかし日本は依然、先進国中では最も女性の議員の割合が低い。(c)AFP