【7月22日 AFP】トルコで22日、当初11月に予定されていた総選挙の前倒し投票が始まった。民間テレビ局CNNトルコ(CNN-Turk)によると、政教分離を脅かすとの批判をかわしてレジェプ・タイップ・エルドアン(Recep Tayyip Erdogan)首相率いるイスラム系与党、公正発展党(AKP)による勝利と与党政権の続投が予想されている。

 公正発展党は今回の選挙で、4月の大統領選中止をめぐるイスラム派と世俗派の対立による政治危機に終止符を打つことを目指す。

 投票は、東部で午前4時(GMT)から午後1時(GMT)まで行われ、西部では1時間遅れの開始と終了となる。選挙の大勢が判明するのは同日遅く。

 最新の世論調査によると、公正発展党は前回選挙の34%を上回る約40%の支持を得るとみられる一方で、世俗派野党第1党の共和人民党(CHP)は2番目の支持率を維持。また、右派・民族主義者行動党(Nationalist Action PartyMHP)が5年ぶりに議席を獲得する見通し。

 このほか、クルド民族主義政党の民主社会党(DTP)系などの候補者が数議席を確保するとみられるという。(c)AFP