【7月20日 AFP】元ロシア情報機関員が英国で毒殺された事件に関連して、英ロ両国がそれぞれ外交官追放などの措置を表明したことについて、ロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領は19日、両国の対立は「小さな危機」であり、解決は可能だとの認識を示した。

 ロシア西部で開かれた少数民族の祭りに出席したプーチン大統領は、「英ロ関係は正常に進展すると考えている。双方がそう望んでいる」と述べ、問題の解決に向け、英国政府に「良識的に対応し、ロシアの権利や利益を尊重する」よう求めた。

 ロシア連邦保安局(FSB)の元職員、アレクサンドル・リトビネンコ(Alexander Litvinenko)氏殺害事件をめぐっては、英国が求めていた容疑者引渡しをロシアが拒否。英国はロシア人外交官4人を国外退去処分にし、ロシア外務省も19日、報復措置としてロシア駐在の英外交官4人の追放と、両国の政府職員の相互訪問を拒絶すると発表していた。(c)AFP/Dario Thuburn