ブッシュ大統領、ダルフールへの米軍派遣を過去に検討
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【7月20日 AFP】ジョージ・W・ブッシュ(George W. Bush)米大統領は19日、紛争が続くスーダン西部ダルフール(Darfur)地方に米軍を派遣する案を過去に検討していたことを明らかにした。
経済政策やイラク戦争の支持を訴えるため、テネシー(Tennessee)州ナッシュビル(Nashville)を訪問中のブッシュ大統領は、「同盟国や議員らと協議の結果、米軍単独での派遣は行わないとの結論に至った」と述べた。
ダルフール紛争では、国連とアフリカ連合(African Union、AU)が合同平和維持活動(PKO)部隊の発足に向けた調整が、関係各国間で続けられている。
ブッシュ大統領はかねてから、調整の遅れに苛立ちを示しており、スーダンの現状を米国は「ジェノサイド」だと見ていると指摘。「一国単独での行動が難しい時、国際的協力が必要になる。国連はそのためにある」と語った。
国連は、ダルフールでは2003年の紛争勃発以降、飢餓に加え、スーダン政府の支援を受けているとされるアラブ系民兵組織ジャンジャウィード(Janjaweed)の襲撃などで、少なくとも20万人が死亡したと推定している。2006年5月に反政府勢力の1つと政府が和平協定を締結したが、ほかの反政府勢力は調印を拒んでいる。(c)AFP
経済政策やイラク戦争の支持を訴えるため、テネシー(Tennessee)州ナッシュビル(Nashville)を訪問中のブッシュ大統領は、「同盟国や議員らと協議の結果、米軍単独での派遣は行わないとの結論に至った」と述べた。
ダルフール紛争では、国連とアフリカ連合(African Union、AU)が合同平和維持活動(PKO)部隊の発足に向けた調整が、関係各国間で続けられている。
ブッシュ大統領はかねてから、調整の遅れに苛立ちを示しており、スーダンの現状を米国は「ジェノサイド」だと見ていると指摘。「一国単独での行動が難しい時、国際的協力が必要になる。国連はそのためにある」と語った。
国連は、ダルフールでは2003年の紛争勃発以降、飢餓に加え、スーダン政府の支援を受けているとされるアラブ系民兵組織ジャンジャウィード(Janjaweed)の襲撃などで、少なくとも20万人が死亡したと推定している。2006年5月に反政府勢力の1つと政府が和平協定を締結したが、ほかの反政府勢力は調印を拒んでいる。(c)AFP