【7月15日 AFP】国連(UN)とアフリカ連合(African UnionAU)が合同で主宰するスーダンのダルフール紛争に関する国際会議が15日からリビアのトリポリで開かれる。

 国連のヤン・エリアソン(Jan Eliasson)事務総長特使はAFPの取材に対し、この会議の目的は、エジプト、エリトリア、リビアなど近隣諸国から提案されている複数の和平協議案をとりまとめることと、交渉の場を設定することだと語った。

 スーダンのほか、英国、カナダ、チャド、中国、フランス、オランダ、ノルウェー、ロシア、米国、アラブ連盟(Arab League)、欧州連合(European UnionEU)が会議に参加する。

 今回の会議は、国連が安全保障理事会(Security Council)が作成した決議案を調査したことに端を発する。決議案は、ダルフールでの合同部隊の平和維持活動の当初期間を12か月間と設定。「UNAMID」と呼ばれる合同部隊は最大1万9555人の軍事要員および最大3772人の警官を含む文民要員から成るとしている。

 7000人の兵士を抱えるAU軍は、軍備および資金不足で暴力の鎮圧ができないばかりか、度々攻撃の対象にされている。(c)AFP