政策に合わない研究の発表を米政府が妨害、元医務総監が証言
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【7月12日 AFP】米公衆衛生教育部門のトップである医務総監を2002年から2006年まで務めたリチャード・カルモナ(Richard Carmona)氏は10日、下院監視・政府改革委員会の公聴会で、米政府が政治的理由で、保健関連の重要な研究報告を故意に削除、軽視したとして激しく非難した。
カルモナ氏は、胚(はい)性幹細胞(ES細胞、Embryonic stem cell)、緊急避妊ピルや性教育などの特定の微妙な問題を公の場で話すことを禁じられたと証言。また、受動喫煙に関する重要な研究の結論を骨抜きにするため、公表を数年間先延ばしにされたと述べた。
ES細胞研究については、ジョージ・W・ブッシュ(George W. Bush)米大統領が研究支援を求める法律案に拒否権を発動するなどして強く反対してきた。
政府側はこれに対し、「ブッシュ政権は常に公衆衛生政策は正しい科学に基づくべきとの立場をとってきた」として反撃した。(c)AFP
カルモナ氏は、胚(はい)性幹細胞(ES細胞、Embryonic stem cell)、緊急避妊ピルや性教育などの特定の微妙な問題を公の場で話すことを禁じられたと証言。また、受動喫煙に関する重要な研究の結論を骨抜きにするため、公表を数年間先延ばしにされたと述べた。
ES細胞研究については、ジョージ・W・ブッシュ(George W. Bush)米大統領が研究支援を求める法律案に拒否権を発動するなどして強く反対してきた。
政府側はこれに対し、「ブッシュ政権は常に公衆衛生政策は正しい科学に基づくべきとの立場をとってきた」として反撃した。(c)AFP