イラク、国境地帯でのトルコの兵力増強に警告
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【7月10日 AFP】イラクのホシヤル・ジバリ(Hoshyar Zebari)外相は9日、トルコ政府が14万人の部隊をイラク北部の国境沿いに展開させたことに警告を発し、同政府に対し、イラク政府によるクルド人武装組織対策に関して時間的猶予を与えるよう要請した。
ジバリ外相はトルコ政府に対し、事態の沈静化のため、トルコ、イラク、米国の3者会談への参加を要請した。トルコ軍の指揮官らは、イラク領内の武装組織の拠点に対する軍事行動を主張している。
ジバリ外相は、バグダッドで報道陣に対し「われわれの見解では、トルコとの関係は依然として良好だが、大規模な兵力の増強が行われた。情報機関の調査によると兵力は14万人で、かなり以前から駐留している」と述べた。
トルコ政府首脳は、クルド人独立国家を目指す武装組織クルド労働者党(Kurdistan Workers’Party、PKK)が、イラク北部の国境を越えトルコ領内に攻撃を行っていると批判しており、トルコ軍はいつでも反撃できる態勢にあるとしている。
イラクと米国の両政府はトルコ政府に対し、すでに内戦状態にあるイラクでさらなる軍事的危機を起こさないよう要請した。
ジバリ外相は「われわれはこの緊張状態の沈静化に取り組んでいる。最もよい方法は、PKKや安全保障問題、越境攻撃などのトルコの懸念事項を正当化するための治安に関する作業部会を見直すことだ」と語った。(c)AFP
ジバリ外相はトルコ政府に対し、事態の沈静化のため、トルコ、イラク、米国の3者会談への参加を要請した。トルコ軍の指揮官らは、イラク領内の武装組織の拠点に対する軍事行動を主張している。
ジバリ外相は、バグダッドで報道陣に対し「われわれの見解では、トルコとの関係は依然として良好だが、大規模な兵力の増強が行われた。情報機関の調査によると兵力は14万人で、かなり以前から駐留している」と述べた。
トルコ政府首脳は、クルド人独立国家を目指す武装組織クルド労働者党(Kurdistan Workers’Party、PKK)が、イラク北部の国境を越えトルコ領内に攻撃を行っていると批判しており、トルコ軍はいつでも反撃できる態勢にあるとしている。
イラクと米国の両政府はトルコ政府に対し、すでに内戦状態にあるイラクでさらなる軍事的危機を起こさないよう要請した。
ジバリ外相は「われわれはこの緊張状態の沈静化に取り組んでいる。最もよい方法は、PKKや安全保障問題、越境攻撃などのトルコの懸念事項を正当化するための治安に関する作業部会を見直すことだ」と語った。(c)AFP