【6月27日 AFP】旧日本軍によるいわゆる従軍慰安婦問題で、26日に米下院外交委員会が「日本政府に責任を認め、公式謝罪を求める修正決議案」を可決したことについて、韓国の被害者支援グループや人権活動家らが27日、歓迎の意を表明した。

 韓国の首都ソウルに拠点を置く韓国挺身隊問題対策協議会(Korean Council for Women Drafted for Military Sexual Slavery by Japan)は「われわれは可決を歓迎する。女性の権利向上を求める世界の運動の歴史に新たな一幕を開くだろう」との声明を発表した。

 同協議会がソウルの日本大使館前で行った記者会見には、元従軍慰安婦も出席し、日本政府に対し、決議に応じて被害女性らに補償するよう強く要請した。出席した元慰安婦の一人、李容洙(イ・ヨンス、Lee Yong-soo)さん(79)は韓国・聯合(Yonhap)ニュースの取材に対し、「日本政府は謝罪するだけでなく、法的かつ公式に元慰安婦に補償すべきだ。この法案通過のために多大な努力を払ってくれた米下院委員会の議員らに心から感謝したい」と述べた。

 26日の米下院外交委員会の決議は賛成39、反対2の賛成多数で可決された。決議は本会議に送られ7月中旬に採決されるが、可決されても、法的拘束力はない。(c)AFP