【6月19日 AFP】訪米中のエフド・オルメルト(Ehud Olmert)イスラエル首相は19日、ジョージ・W・ブッシュ(George W. Bush)米大統領と会談し、中東和平交渉再開に向けた方策について協議する。

 ハマスを排除したパレスチナ非常事態内閣の発足を受け、欧米諸国が制裁解除に踏み切る中、会談では、パレスチナ自治政府のマフムード・アッバス(Mahmud Abbas)議長を支援する方策についても話し合われる予定だ。

 イスラエル政府高官は「オルメルト首相とブッシュ大統領はパレスチナで起きた今回の事態を契機に、今後の和平交渉に向け前進したい意向だ」と述べている。

 イスラエルは、パレスチナ自治政府の新しい非常事態内閣に協力する姿勢を表明。自治政府の代わりに徴収している関税の送金を15か月ぶりに再開する意向も示した。

 オルメルト首相は、2000年に中断したままになっていた和平交渉が再開される可能性があると指摘。ニューヨークで17日に行った演説で、イスラエルとパレスチナ間の恒久的合意に向け、アッバス議長と話し合う用意があると表明した。(c)AFP/Ron Bousso